2017年1月25日





別段隠してるわけでもなければこれ書かないと始まらないのでとりあえず軽く書いておくと(というかTwitterではガンガンツイしてますが・・・)、現在私は底辺製本業 / 印刷業で働いており、本日の午後の業務は巷で話題の『夫のちんぽが入らない』の検品作業で、そういったちまちました反復作業の時には大抵頭の中で爆音で音楽が鳴り続けるというもので、今回延々とチェックをこなしている間延々と脳内で再生され続けていた曲はceroの「Orphans」だった。自分はまだこの本を読んでもいなければあらすじもほとんど知らない。知っている事と言えば、まぁどれもネットをチラッと介して得た話なんだけど・・・、タイトルとは裏腹に結構重い話であるという事と、以前文フリで出した短編を大幅に加筆修正したものである事、そしてceroの高城晶平はその短編に影響を受けて「Orphans」の詞を書いたらしい、という事。それ位である。そして私はceroの「Orphans」が好き・・・とはっきり言うにはちょっと違うのかもしれないけれど、多分、好きなんだろうな、とは思う。

ceroに関してはこれからも『Obscure Ride』の路線で進んでいくのであればもう自分が聴く必要はないなと思っていて、実際そのアルバムも通しで2、3回程しか聴いていない。だけどそのアルバムの中でどうしても気になっていた曲が「Orphans」で、まぁそれ以前にシングルとして聴いてはいたんだけど、このアルバムに入れるにはどうしても異質というか、切なさの質が違うというか、あまりにも切な過ぎて痛々しさまで感じてしまっていて。あのアルバムはある種のひと夏の終わりを匂わせる雰囲気を持っていると思うんだけど少なくともこの曲だけは明らかにそういう雰囲気ではない。インストだけ聴けばそう感じだかもしれないけど、あのメロディーに乗って“別の世界では ふたりは姉弟だったのかもね”とか“神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて わたしたちはここにいるのだろう”とか歌い上げられてはなんだか全然違う事妄想してしまう。自分の中でこの歌はどうしても単純な幸せには直結しないのだ。だからといって失恋とか死とかそういう類の簡単で単純な不幸でも、或いはそれに付随する郷愁とかにも上手くは繋がらなさそうで。しかもタイトルの意味は“孤児”である。余計にう~んなんだろうな、と思いつつ途中で切なくなりすぎて苦しくなってくる。なんて事を繰り返してた時期もちょっとあったんだけど1年前の話ではあるしアルバム以降殆ど聴くこともなかったのですっかり忘れていた。のだがつい先日この話を知って急に思い出した。ああなるほどだからなのかもしれないな、とか思った。そして今日久々に何の因果か仕事中に色々と想いを巡らすハメになる。

自分は切ない音楽や物語が好きになる傾向にあるんだけど厳密に言えば多分少し違っていて、切なさが過ぎ去った後とか切なさが加速する瞬間とか、自分の表現力ではこれ位で限界なのがもどかしいところだけど、とにかくそういうのを感じられるものが好きなんだと思う。それはきっと少しの痛みを伴うけれどそれ以上の何かを感じられる。そういうので大好きなものとても多い気がするし他人にも胸を張ってオススメできる。けれど、その切なさがある一点で永遠の如く留まり続けているとしたら、それはただの痛みにしかならない。そしてその痛みは受け手である自分自身にももれなく等しく伝わってくる。これまでそういう作品にもいくつか触れてきた。そういうのも好きだし、ものによっては自分にとってとても大切なものであったりもする。けれどあまりオススメできないというか、自分でも再び触れようとは滅多に思わない。おそらく『Obscure Ride』自体は前者なのだろうが「Orphans」は後者な気がする。そして、となると、『夫のちんぽが入らない』もおそらく後者ということになるのであろう。

Twitterでも色んな人達が読んでたりしてる様で、ちょっと気になってるというか、興味はあるし、読んでみたいなとも思ってる。けれどこうなってくると少し怖くもなってくる。そういうものは決まって前情報というか予感なしで触れてしまったものばかりなのでイレギュラーと言えばイレギュラーで、自分で進んで触れようとはあまり思えない。だけどまぁ・・・「Orphans」が多分好きなのであればこれもきっと多分好きにはなれるのであろう。何せこういった感情・・・と言えばいいのだろうか・・・なんて一生に一度レベルのレアケースなんだろうし、少なくともしばらくは忘れる事もないだろう。何せ日記に書いてしまったのだからな。何はともあれどう転ぶにせよここまで気になってるんならやっぱ読むべきなんだろう。ただし最速でも来月3日のお給料日後になるけれど・・・マジお金ないねんマジ・・・。

なんて端からみればくだらない事を性懲りもなく延々とグダグダ考えていたわけなんですが仕事はそれなりにちゃんとこなしましたよ?多分・・・おそらく・・・きっと・・・。


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BGM : cero「Orphans」